TOP 歯周病と糖尿病 歯周病と糖尿病(2)影響

歯周病と糖尿病(2)影響

歯周病と糖尿病
thumbnail
記事のポイント
  • 「歯周病から糖尿病」「糖尿病から歯周病」それぞれへの影響について
INDEX

[歯周病から糖尿病への影響]

歯周病が悪化してくると、炎症性サイトカインや炎症伝達物質の血中濃度が上昇します。これは、歯と歯茎の間にできる歯周ポケットという汚れた深い袋の中で、歯周病原因菌群である口腔内細菌(Pg菌など)たちの成熟で歯周ポケット内面への攻撃を免疫細胞が防ごうとする炎症に起因して起こります。血中に入り込んだ細菌は免疫細胞ですぐに排除されやすいですが、先述の炎症性サイトカインや炎症伝達物質はそのまま全身に送られていきます。この状態が長き継続していくとインスリン抵抗性の環境を作りやすいということで血糖値のコントロールを難しくしていると言われています。このことが歯周病は糖尿病の第6の合併症であると提唱される論拠になります。
特に、元々常に血糖値が常に高い糖尿病患者さんでは血管が弱くなっており、そこに歯周病菌の血管内での攻撃が加われば、動脈硬化等を引き起こしやすい環境をすぐに提供することにもなります。

[糖尿病から歯周病への影響]

感染しやすい状況であるということは、外来の微生物のみならず、在来の微生物にも私たちを攻撃する隙を与えます。糖尿病による易感染性は歯周病の脅威的なリスクファクターです。歯周ポケット内面での歯周病原因菌と我々免疫細胞との攻防では守り手が不利となり、ポケット内面の組織は破壊され、細菌たちの侵入を防ぎきれなくなり、さらに歯周病の進行を後押ししています。非糖尿病罹患者より糖尿病罹患者の方が歯周病の重症度が強いことを多くの疫学調査が示唆しています。

糖尿病が悪化すると歯周病が悪化し、歯周病が悪化すると糖尿病に影響を与えます。逆にどちらかがよくなると、もう一方もよくなる可能性があります。
歯周病の治療で血糖値が少しでも改善するようお力になれたら歯科医院チームとしてはうれしいことです。

まとめ

糖尿病が悪化すると歯周病が悪化し、歯周病が悪化すると糖尿病に影響を与えます。逆にどちらかがよくなると、もう一方もよくなる可能性があります。

歯周病と糖尿病
お口のことでお困りごとやご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。