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健康もしくは病気を決定するもの(4)

お口の中の病気
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《お口の中の病気》
う蝕(虫歯)について(う蝕に関する因子は6つ)part.3

記事のポイント
  • 虫歯の発生に関与する3つの因子の中から「環境」について学ぶ
INDEX

環境に関する3つの因子

むし歯を作る環境因子は3つあります。
1、歯磨きの状態
2、フッ化物等の予防処置
3、糖質摂取のコントロール
2つの遺伝因子や微生物因子と比較して環境因子はセルフコントロールが可能な因子です。むし歯の発生には遺伝因子、微生物因子が強く影響しますが、もし、その2つの因子が不利であっても3つの環境因子を整えることでむし歯にはなりにくいお口の中を作ることができます。
この3つの環境因子は生まれてから幼児期に身につく習慣の要素が強いので、本人より養育者の知識や行動が重要になります。口腔内の予防は“マイナス1歳から”と言われています。幼少期を良い環境と習慣を身につけて中学高校期を迎えられれば一生の財産になります。
そして、そのために定期的な歯科医院への通院が必要となります。定期通院により養育者も児童本人も歯を守っていく考え方やスキルを身につけていきます。日本人の不得意なフロスも“なぜ使うのか?”を教えてもらいながら使うので習慣化しやすいです。

歯みがきの状態

歯みがきの状態により歯の表面、歯周ポケットの中に付着する微生物の量に大きな差が出ます。歯の表面の微生物はむし歯の原因菌のかたまりで、特に、歯間は原因菌の巣窟になる所です。この歯間をきれいにするために歯ブラシだけでなく、フロス(糸ようじ)を使うことも重要です。遺伝子と微生物の条件が悪くても歯みがきの状態がよく微生物の量が最小であればむし歯にはなりづらい環境を作れます。

フッ化物等の予防処置

歯の硬度(むし歯への抵抗性)を高めるのにフッ化物は効果がある。溶けた歯の再石灰化にフッ化物が役立ちます。フロリデーションとして過去には世界的に水道水にフッ化物を混ぜていたが、今は個人による使用に任されています。
また、キシリトールの継続使用は、ミュータンス菌の酸を産生する働きを弱める効果があります。このキシリトールの効果によりミュータンス菌を継承した人でもむし歯になる危険性を回避する可能性を持つことができます。
最近では、ハイドロキシアパタイトの研究も進み、フッ化物以上に歯質を強化することが臨床応用されつつあります。
このような予防処置を行うことで遺伝的、受け継いだ微生物のマイナスを回復することが可能になります。

糖質摂取のコントロール

むし歯の管理において糖質についての知識もとても大事です。糖質の過剰摂取によりある種の細菌が酸を放出することがわかっています。唾液検査によりむし歯の原因菌を持っている方は糖質摂取のコントロールに注意が必要です。今の時代、砂糖を手に入れることはとても簡単です。コンビニで100円もあれば大好物のお菓子を買い求めることができます。子供にとっては、それが身近にあれば口にする誘惑を避けることはかなり難しいことになります。そのために味覚形成の3歳まで極力甘いものを避けることは自分の子供をむし歯から守ることになります。当然、自分もしくは自分の子供の糖質摂取のリスクを知っておくことはとても有益です。

まとめ

環境に関する3つの因子についてお話しいたしました。
「歯磨きの状態」「フッ化物等の予防処置」「糖質摂取のコントロール」とあり、これらの環境因子はセルフコントロールが可能な因子になります。むし歯の発生には遺伝因子、微生物因子が強く影響しますが、もし、その2つの因子が不利であっても3つの環境因子を整えることでむし歯にはなりにくいお口の中を作ることができます。

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